獏良家の子猫たち
※この話の設定※
獏良が3匹の猫の飼い主。
猫だと思ったら人間の姿になることができて、大体人間の姿で生活している。
人間の姿になっても猫耳と尻尾は出したまま。
バクラは初めに獏良家にやってきた化け猫で人間の姿になると13歳くらいに見える。
マリクと闇マリクがあとからペットショップで買われた化け猫。それぞれ5歳くらいと1歳いかないくらいに見える。
※セリフにひらがなを多用しています※
にゃーにゃー
にゃーにゃーにゃー!
「ぅう〜ん…あー…みんなおはよぉ〜〜」
清々しい朝。
獏良了はベッドに乗り上がってきたふかふかの子猫たちを抱き締めた。
**********
「こらバクラ!ご飯食べたら後片付けしなさいっていつも言ってるでしょッ」
お腹いっぱいご飯を食べたバクラは食べ終わった皿もそのまま、窓際の陽だまりで身を寄せ合って眠る二匹の子猫たちの所へ行こうとしていた。
そんなバクラの首根っこ掴み、了は「めっ!」とデコピンをする。
「うるせー!オレ様はマリクと愛を育むんだ!」
「何をワケ分からないこと言ってるのお前は…ほら、後片付けしたらマリ君たち起こしてお風呂入れてあげて。あの子たち汗かいてたから」
「ハァアア〜?!マリクは別にいいとしてあのガキもかあ!?アイツ最近なんでか知んねえけど噛みついてくるんだぜ?!」
「闇マリ君が?えーおかしいなあ…分かったよ、それじゃマリ君と仲良く入ってきてね」
まったくもーと苦笑交じりの了が掴んでいたバクラの首から手を放した。
了の言葉にバクラは髪の間から覗くふさふさの白い三角の耳をピンと立て、いつもは他人を馬鹿にしたような瞳も子供のそれとなった。
「ッシャ!ならマリクと風呂行ってくるぜ!おい起きろマリク!風呂行くぞ!」
「んもー本当にマリ君のことが好きなんだから…ってあー!!だから食器片付けなさいってば!!」
**********
「ほらみてこれせんすいかーん!」
「…………」
「タコさんにんぎょうとイカさんにんぎょうも!ほら!」
「……マリク、」
「あ、にぃちゃんカイバーマンジェットつかいたい?ボク、ペガサスボートでいいよっ!」
「マリク、シャワーだ」
「やだぁああああッッ!!!」
マリクは風呂があまり得意ではなかった。
といっても湯船につかるのは別段どうともないしむしろおもちゃで遊べて好きなのだがシャワーのあの、体をバシバシと打たれる感じが恐くて苦手な存在だった。
なのでなんとかバクラをおもちゃで釣ってシャワーから逃れようとしたのだが……。
おもちゃよりも大人の玩具に興味のある年頃のバクラにそんなもの効くはずもなかった。
「にゃあああああああん!」
ブシャアアアア……
頭上から大雨の如くシャワーでぬるま湯を浴びせられ、マリクはぴぃぴぃ泣きじゃくる。
「おら、兄ちゃんがついてるから大丈夫だろ?」
「びえぇぇえん!やー!やめてー!」
「だーめーだ。お前泡落とさずに出るつもりかぁ?」
「やらー!やーらーっ!もうにーちゃんなんかだいっきらいバカぁッばかばかばかぁ!」
「ッッ?!」
ガコッ!ビシャビシャビシャアアアッ
「…う……?」
急に止んだ大雨にマリクは恐る恐る瞼を開いた。
シャワーは水の勢いによって噴水のように上に噴き出し。
兄は弱々しくがくりと膝をついていた。耳と尻尾も萎れている。
こんな兄はかつて、見たことがなかった。
「に、にぃちゃ……?」
「そうだよな…お前に大嫌いなシャワーかけちまうようなオレ様は嫌われちまって当然だよな…あーもー駄目だ死のう。あとで車にひかれて死んじまおう」
「にぃちゃんだめっ!しんじゃだめェっ!ううぅ…キライじゃないのぉ!!ごめんなさぁい!」
「?!…あー……マリクが「兄ちゃんだいすきvV」っつってくれたら元気出るんだけどなー……無理だよなぁ…オレ兄ちゃん失格だし」
「うあーん!にーちゃ、ボクばくあにーちゃらいしゅきらろぉッ…!だからしんじゃめーっ!!!!」
「〜〜〜ッ!!マリクぅッオレもお前が大好きだァアアアアッ!!!」
「うわぁああああんにーぢゃああ!!!!!」
涙と鼻水とよだれまみれの小さな身体を抱き締めて、バクラは風呂場の中心で愛を叫んだ。
「おーいバクラーマリくーん!うるさいよー!」
**********
「にゃううあわあわいっぱぁい!」
「だな。おい、ちゃんと膝の上に座りな」
兄弟愛劇場も終わり大洪水のマリクを泣き止ませ。落ち着いたところで身体を洗うことにした。
マリクの褐色つるつるぷにぷにの体が真っ白な泡を着ていく。
「あうーぬるぬるでじょうずにすわれないぃ」
にゅりゅりゅっ
にゅるるんッ
「う、おッ?!!!」
「?」
ビクビクビクビクッ!!!
背筋を突き抜けた凄まじい快感にバクラは思わず体を跳ねさせる。
マリクの桃尻が、緩く立ち上がったペニスの上を泡の滑りを借りて滑ったのだ。
「どうしたのにーちゃん?」
「あ、あぁいや、なんでもねー…うッ!マリ、ク、どけろ…ぅぐっ!」
「なんで?」
にゅッ、つるつる、ぷにゅんっ
一度意識してしまうともう駄目だった。
ぷりぷりの張りのある桃尻が滑る度に、バクラのペニスは硬くなり、苦しくなってくる。
何も知らないマリクは自分が座るのに良い位置を探そうと尻を動かし続ける。
小さなアナルの上を滑り柔らかい陰嚢の裏に亀頭がぷにゅぷにゅ当たると、もう我慢などという言葉は彼方に消え失せた。
「〜〜〜マリクッ!!!」
「ひにッ?!」
ごつんっ!
手に持っていたナイロンタオルを放り投げ、勃起の手助けをするマリクの身体を持ち上げて仰向けに床のタイルに押し付けた。
突然後頭部に走った痛みに、マリクの瞳はみるみる潤んでいく。
「うっう、いたい…、いたいよにーちゃ!あ、にゃひゅ」
「……ああ、悪ィ…なあ…マリク…兄ちゃんのワガママ、聞いてくれるかァ?」
「ひぐっ…うえェ……にゃにぃ、にーちゃ?」
罪悪感が無いわけではなかった。
正直、欲が詰まって膨れ上がったペニスなど、風呂上がりに自分で処理すれば済む話なのだ。
―――だが想いを寄せる、しかも裸の相手といて、体内で暴走する若い性欲を抑えることはまだ子供のバクラには不可能だった。
飲みこんだ唾の音をやけに大きく感じながら、細いマリクの両足を纏めて持ち上げる。
「にーちゃ…?にぃ…ちゃん…?」
そして、兄の突然の行動にマリクはどうすればいいか分からなかった。
ただ、苦しそうな顔をして何度も謝りながら自分の名前を呼んでくる兄が可哀相に思えて、なんとかしてあげなきゃ…、と恐る恐る小さな口を開く。
「ぼく…ボクっ、にーちゃんのワガママきいてあげるッ!だから、げんきだし、」
「ハァ…はぁ、マリクッ!」
「にゃううんッ?!」
言い終わる前にぱくりと尻に噛み付かれ、マリクは大きな目を零れるほど見開かせた。
もしかしてボクのことを食べる気だったの…ッ?!!!!
あっ、でッでも痛くないから違うのかな…?
しかし、ぢゅ、ぢゅ、と下から音が鳴って、それはマリクの中で確信に変わる。
「いやぁッ!おしりっおしりたべにゃいでっ!ちぃすっちゃだめなの〜ッ!」
「はぁ…大丈夫だマリク…喰やしねェよ、」
れる。猫特有のざらついた舌で瑞々しい幼い尻を舐め回す。
美味そうだ、と常日頃思っていた尻は実際味わってみると確かに美味かった。
(ハァ…マリク…)
張った尻を味わっていた舌はネトネトと這い、貞潔なアナルへと到着する。
「にゃあんッ!!!そこっにゃめッやぁっ!きたないのっ!なめなめしちゃやあ〜〜…ッ!」
ピチャ、ちゅっ
じゅるじゅるじゅるぅッ!ずっずずッ!
排泄に使用する場所を舐め回す舌に恐怖と少しの恥ずかしさを感じたマリクは逃れようとじたばたする。
だが、膝裏と両足首を固定された今の状態では、非力な子猫では到底抜け出せなかった。
意味の成さない抵抗を続けていると、次第に腹の辺りがむずむずしだし頭がぼんやり霞むという奇妙な感覚を覚える。
「にゃあー…に、ちゃあ……なんだかボク…どきどきするの…はあ、はにゅ………!」
ニィ…ニャーゥ…
マリクは未知の感覚に怯え、か細く鳴いた。
コイツ、まだ“快楽”っつーのは知らなかったのか…
柔らかい皺一本一本に触れながらバクラは思った。
「ハァ…は…つーかケツの穴小さすぎだろ…絶対ぇ入んねえよ…」
「ひに…?はいらない…って…?」
自分の勃起したペニスと見比べ、もう一度アナルにキスをした後バクラは上体を上げて、上を向いた自身のペニスをマリクの肉付きの良い太股の間に挟みこんだ。
熱を持ったペニスはムッチリと弾力のある太股の肉に包まれてカウパーを零す。
尻と腰がぴったりと合わさる頃には、マリクの下半身は兄の先走りでどろどろに濡らされていた。
「あにゅ…?にーちゃの、ちんちんあちゅいよぉ…なんでぇ?」
ふにゃりと柔らかいペニスを持ち上げその上に乗せるようにして差し込まれた兄のペニスを見てマリクは驚愕する。
あかくてあつくておっきくて…おしっこ、じゃないけどトロトロしたものがさきっぽからいっぱいでてて……
ひにゃ…ボクのちんちんとぜんぜんちがう……ッ!
「お前が可愛すぎるからなあ…ッ、ハ…マリク…!マリクッ…!」
「いにっ?!!にゃっにゃっにゃっにゃっにゃっにゃア〜〜ッ!!!」
パンッパンッパンッぱちゅっぱちゅッ!
パンパンパンパンパン!!ズパンッ!
衝動のままバクラは腰を前後に突き動かした。
細く、小さなマリクの身体はそのあまりの激しさにガクガクと揺さ振られてしまう。
「は…何だコレ……腰っ止まんねェ………!!!!ハァ、マリクっマリクッ…!マリク、好きだ…好きだ、マリクッマリクッマリクッ……!」
「にーちゃッ!にーちゃにーちゃにーちゃああああっ!あにゅッにゃっにゃっにゃああんッ!ちんちんッにーちゃのちんちんあちゅいぃッ!やァ〜〜…ッ!」
「マリクッ、はあ、名前ッ名前で呼べっ!オレのこと名前で呼べ…っ…ッ!」
じゅっじゅぐぅッ!パンパンパンパンパンパンッ!!!!
知識はそこそこあるバクラだが、バクラ自身性交を行ったことは一度もなかった。
だからこそ、余計にマリクの太股を気持ち良く感じ、腰を止められないでいた。
片腕でマリクの両足をきつく抱き締め、もう片方の手で大きさの全く違う二本のペニスを包みごしゅごしゅと強く扱き上げる。
「にぃ、ばきゅ、バクラァッ!だめっだめェっボクのちんちんコシュコシュしないでぇ〜っ!」
「ハァ、はあ、なんでだよ、なぁマリクッ…なんでチンポ嫌なんだ…ッ?おらぁ、言ってみろよ、ッマリク!!!」
ばちゅんぱちゅんぱちゅん!
若い肉のぶつかり合う音が浴室で反響する。
「あっあぁん!どきどきするのっ!ボクのっボクのちんちんがバクラのちんちんといっしょになってどきどきしてあついのぉっ!!なんでっねェなんでッ?!にゃあああー…ッ!」
「覚えとけマリク!これがッ気持ち良いッてことなんだよっ!なァッ、イイだろマリクっなあ?!」
「……きひ、きもちいッ!いっイイッいいよぉバクラあッ!にゃんっにゃんっひにゃあんッ!」
にゅぶっ!
バシッバシッバシンッ!
バシンッ!!!!!
「マリクッマリクッマリクッマリクッ!!!く、あぁあああ……ッ!マリク…ッイく、くっ……ァ…っ!」
「ひにッ!ニャッにゃっにゃっにゃっにゃああッ!にゃあ〜〜〜………っ!」
びゅっぴゅぴゅッ
びゅぐッ!びゅー…ッ
ぱたっ…ぱたた…
溜まっていた精液を褐色の身体に飛ばして力を無くした足を解放し、バクラはびくびくと震えるマリクを抱き締めた。
**********
「おい了っ!」
「あれ。やっと上がったの〜遅かったね?ん、マリ君は?」
「あ、あぁ…了のベッドで寝かせた」
先程抑えきれないままマリクを汚してしまったことを思い出して頭をガリガリと掻いた。
そして一つ咳払いして、決心したことを口に出す。
「オレ様ッマリクがデカくなったらアイツと結婚してっ!ガキつくって!幸せになるぜッ!!」
「はぁあああ〜〜…?」
自分が描く未来図を断言したバクラは嬉しそうに鼻歌を歌いながら部屋に戻っていった。
「お風呂で何があったか知らないけど、アイツ、エッチな雑誌とかよく見てるクセに性別のこと分かってないのかなあ。ね〜闇マリ君?」
「……あの野郎……あとで殺してやる…」
「え…あれ?何か言った闇マリ君?」
「ニャー」
本日も 獏良家は なかよしみたいです