ある水曜日の朝
「バクラ、あ、がっこ、お…!」
「あ……?」
耳の裏。敏感な部分を唇で何度も啄まれて身体がひくんと跳ね上がってしまう。
マリクは背後から覆い被さり自分を求めてくる相手に制止を呼びかけたが、バクラ、と呼ばれた男は素知らぬ顔でたくし上げた制服の下の重力によって垂れた、ブラに包まれたふくよかな乳房を手加減なしに揉み続ける。
玄関手前の廊下で、尻を上げた四つん這いの姿勢。
先日購入したばかりの壁掛け時計の針はとっくに家を出ていなければならない時間を指していて、マリクは胸を鷲掴む白い手の上に自分の手を乗せた。
「あん、遅刻しちゃう、からっバクラ」
「るせ…テメェだってヤる気満々じゃねーか」
「いひぁッ」
胸から離れた片方の手がレースに縁どられたショーツの隙間から侵入しクリトリスを摘んできた。
勃起した肉芽をくりくりとこねられてしまえば身体中が大袈裟に跳ね上がってしまう。
廊下で押し倒され胸を揉まれていただけで、マリクのクレヴァスはとろとろに溶けペニスを受け入れる準備が出来ていた。
尻に硬いものを押し付けて興奮を露わにさせるバクラに、心をくすぐられ、子宮が切なく疼きだす。
「なん、でっ学校行く前なのに、こんな、あぁんっ」
ピン!とクリトリスを弾き甘い嬌声を聞いたバクラは、スラックスからベルトを引き抜き勃ち上がった肉棒を取り出した。
バクラは嬉しそうに顔を歪ませながら、グロテスクなペニスを扱く。
「オレの前を歩いてたテメェが悪ィんじゃねえか。チンポ勃っちまった責任、きちんととってもらうぜェ…」
水色のスカートを捲くり褐色の桃尻を隠すショーツをずり下げる。
露わになった、恥ずかしいまでにぐしゅぐしゅに濡れたマリクの秘部。
一本、爪を整えた指を近づけると、愛液を垂らす膣口は自ら飛びついたかのように男の指を飲み込んだ。
「きゃはッあん!!やぁああ…!」
「オイオイ…こんなんで学校行く気だったのかよエロ女…」
「んあ、ばかッさっきからめちゃくちゃ言って…!だめっアッだめぇ、んんー、!」
突っ込まれた指が膣内で音を立てて暴れる。激しい出し入れに、愛液が床に飛び散った。
「あー…やべ、ゴム無ェけどいいよな…?」
「だ、ぁっめ!やあっ着けて、よ、ちゃんとぉ!ふっあはぁああん〜ッ」
片手で怒張した己のモノを支えていたバクラは制止の声を余所に、指を引き抜いて間髪入れずに亀頭をヴァギナに押し入れた。
赤い肉ビラはぴったりと雄に吸い付き涎を零して中へと誘い込む。
ぬるま湯を思わせる心地良い温かさの肉壷に根元まで包まれたペニス。
不規則に蠢く膣壁に、堪らず律動を開始させた。
「く、…あッ、はっはっはっ、」
「やッ…んっはぁん、バクッあんっあっあっああぁん」
厚いマンションのドアの向こうからは同じフロアの住人が歩く音が耳に入ってくる。
セキュリティも防音もそこそこに備わったマンションなので肉同士がぶつかる乾いた音は聞こえないだろうが、マリクはやだやだやだと頭を振った。
「おら…這いつくばってねえでちゃん、と、腕つけよッ…揉めねェんだよ」
「ふっふはっおっぱい駄目ぇ…」
「はッはあッ柔ら、け、」
腰の動きを止めたバクラにブラのホックを外されてぐにぐにと乳房を揉まれる。
寄せて、持ち上げられて、手を離されればぷるんと落ちて。
口には出さないが胸を愛撫されるのが好きなマリク。だが動きを止めたまま中に収まっているペニスの存在が大きすぎて、無意識に尻を振ってしまう。
「ど、した…?ケツ動かして」
マリクからは見えないが、バクラは口元に笑みを浮かべていた。
「ばっばかあ…!分か、る、でしょっ…?!!」
尚も胸ばかりを攻めてくるバクラに、今度は意識的に尻を揺すった。
動かずとも膣内のペニスが肥大しているのは手に取るように分かる。
だが、バクラに奥を突いてもらえない事にはマリクは至高の絶頂を得る事は出来ないのだ。
「ば…ばくらぁ…!」
「なぁマリク…今日はオレと一緒に休め」
「あっ、え?」
胸を弄っていた手がマリクの細い腰に移動し、体勢を整えられた。
「こっちはテメェの生理が終わるまで我慢してたんだよ、なァ、マリク…」
「ばッ?!女なんだから仕方ないじゃな、ああっ!!」
「今日は一日中ヤりまくろうぜ…いいだろ、なあ…」
「ふぁああ…ぁん…!」
ゆっくり引き抜かれるペニスに感じて甘い声が出る。
確か今日は小テストがあったはずだが、もうどうにでもなれ、と力の入らない首をマリクは何度も動かした。
途端、激しすぎるピストン運動を開始される。
「ゃああァーッ!あっあっあっあっ」
引き抜かれたペニスに尻に射精されながら、家の電話と携帯が鳴る音をマリクは全身を痙攣させながら聞いた。